ふじさきゆうやのブログ

陰キャオタクがとにかく好き勝手言いまくります。TwitterID→@KKEalter

初めての入院と病院食の感想

 

ハロー、オタクキッズ諸君。

 

先日、人生初の入院を体験しました。(コロナじゃないよ。)

期間は三週間とちょっとで長め。

 

コロナが蔓延しているこのご時世で、こんな呑気なことを言ったら医療関係者にブッ飛ばされるかも知れないが、

俺も入院というのは初めてだったから、修学旅行を控えた中学生みたいな感じでちょっとばかし楽しみにしており(特に病院食)、

経験したことがなかったイベントにどんなものかと少し胸を躍らせていたが、今にして思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入院への憧れ

俺だけに限らず、入院をしたことがない人間は「一回でいいから入院してみてぇな」と思ったことがあるはずだ。

まあ、普段健康だからこそ、そんなバカなことを思ってしまうのだろう。

本当に体が悪くてしょっちゅう入院を繰り返すような子が身近にいたらそういうことも思わないのだろうが、 

俺が小学生の頃なんかは、骨折だとか盲腸だとかで入院したことがあるやつはちょっとしたヒーローみたいな扱いになっていたものだ。

一人っ子が、兄弟姉妹を羨ましがるのと同じ感じというかね。知らんけど。

 

たまに友達が入院したりなんかすると皆で色々と入院生活のエピソードを聞いていたわけですよ。

怪我が痛いだとか、暇だとか、そういう話もあるあるではあったが、

入院したやつが口を揃えて「病院食がマズイ」と言っていたから、そんなにヤバいなら食べてみたいなと思った。

同じクラスだった石井に関しては「ゲロ!!マジであれはゲロ!!人が食うものではない!!」 とめちゃくちゃにアピっていた。

 

俺は何でも美味しく食べれる人間で、多少腐っていても脳が拒絶するレベルの変化がない限りは普通に食っちまうから、病院食がどれくらい不味いの大変興味をそそられた。

俺より強いやつに会いに行く、ではないが、「この何でも残さず食べてしまう俺ですらギブアップしてしまう不味いものがあるのならば是非とも食べてみたい」というのが正直な感想だった。

 

 

 

 

 

病院食が本当に不味いのかという期待

とは言うが、過去にあまりにも不味すぎて吐き出したものが一つだけあった。

俺が小6くらいの時に、友達から韓国土産で貰った『キムチチョコ』だ。

俺が人生で初めて食べ物を残し、吐き出した。

 

 皿に出されたものは何でも食べる俺でも、

「食べ物を粗末にしてはダメ」

「他人から戴いたお土産を粗末にするな」

という二つの道徳補正を以てしても『キムチチョコ』は不味すぎてペッと吐き出してしまった。

 

あまりの不味さに「こんなものを食える人間が存在するのか」と思ってしまうほど不味かった。道徳パワーと根性バフもキムチチョコの前では意味をなさない。

この不味さを共有したくて、どうせ食えないだろうとタカを括って「このキムチチョコを食ったら駄賃に千円くれてやるよ」と弟と妹に吹っ掛けたら、妹がマジで完食しやがって驚いた記憶がある。

(弟は、不味い不味いと騒ぐ俺の反応を見て欠片だけしか食わなかったが、それでも強烈な不味さに耐えきれず吐き出していた。)

 

「お、お前…不味くないんかい!?」と尋ねたら「不味いけど頑張ったら食べれる」などとぬかしよるから、流石に俺も妹に対して真面目に尊敬の念を抱いたものだ。

弟もお茶でうがいをしながら「お前本当に頭おかしいよ」と妹に言っていた。

 

当時、キムチチョコを残したことにより、祖母との約束を破ってしまったという罪悪感で胸が痛くなってしまったものだ。

というか、罪悪感が半端なくて、後日祖母に電話して、残してしまったことと、約束を破ってしまったことを告白して謝罪したわ。

婆さんからしてみれば急に訳の分からない罪の告白に戸惑ったに違いないが。

 

 

 

そんなエピソードもあり、今でも時々思い出すキムチチョコ…。

 

入院が決まった時もこのキムチチョコの件を思い出したのだった。

「もう食いたくねぇ」という気持ちと、「今の俺になら食えるんじゃないだろうか」という気持ちで今でもたまに不味いものが無性に食べたくなる。

 

病院食もそこまでの不味さなのだろうか、と期待している自分がいた。

 

 

 

 

実際の病院食

まず結論から言うと、病院食はマジで美味い。

「オタク特有のいつもの逆張りちゃうんか」と思われるかもしれないが、掛け値なしで美味だった。

毎食毎食、配膳の際に栄養価も記載された献立も配られるのだが、「こんな少ない量なのにタンパク質がこんなに含まれているんだ~。」などと感心したものだ。

(筋トレしていたからタンパク質云々は意識していたけど、それ以外のことは特によく分からないエアプ。)

 

味は確かに「人によっては薄く感じるかも?」なんて思ったりもしたが、全く文句なし。あまりの美味さに病院食の満足度アンケートで絶賛してきちまったわ。

手術後は一生栄養剤を流し込む生活だったので、普通の病院食を食えている他のやつらが恨めしくて仕方がなかった。

まあでも、量だけちょっと物足りなさを感じた。朝は7:30、昼は12:00、夜は18:00と早めに提供されるので、22時くらいになるとお腹が空く。

(あまり食べない女性や老人は問題ないのだろうが。)

 

 

手術前の断食もあり、結局4食分しか病院食を堪能出来なかったが、

毎食写真を撮ったのでせっかくなので載せよう。

 

 

 

 

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入院当日の夜

大根の薄味が美味しかった。がんもの餡が白米に合う。漬物も美味しい。

左下のはリンゴ。

 

 

 

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二日目の朝

 マーガリンが添えられていたが、パン自体がほんのり甘くてそのままでも食べれそうだった。というか、学校給食と同じで病院食も"地産地消"なのだろうか。

たまごスープも野菜がたっぷり入っており、見た目の割に結構満腹になった。

 

 

 

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二日目の昼

甘口のカレーにサラダ。カレーなんて不味く作るほうが難しいんだから美味しいに決まっているわな。

 

 

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二日目の夜

カレイだか銀ダラだか忘れたけどそれの西京焼き。脂が乗ってて言わずもがな、美味しかった。 ごぼうが意外と量があって結構腹が膨れた。

 

 

  

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それ以降の退院までの三週間、三食全てコレ。

マジで不味い栄養剤。手術後は食べ物を食べられなかったのでずっとこれ。

担当医がニヤニヤしながら「不味かったですか?」と聞いてきた。

というか、手術に立ち会った医者数人、交代で毎日担当が変わる看護師、

とにかく俺に会う人ら全員に味の感想を聞かれたので、不味さには相当自信があるらしい。

コーンスープのようにクリーミーで、最初はバナナとリンゴを足したような味だが、後味がエビで結構不快な味だった。

普段筋トレでプロテインを常飲していたこともあり、この手のものに耐性があるので飲めたけどよ。あと、長男だから耐えられた。

キムチチョコと比べたら全然大したことなかったけど、それでも「不味いものを食いてぇな」と思わなくなるくらいには不味かった。

 

 

 

 

入院って結構ツラいわ

病院食とか栄養剤とかは宜しいのだが、手術後五日間くらいは鼻からチューブ入れて生活をすることになったのがマジでしんどかった。

俺って普通の人よりも扁桃がデカいらしく、それこそ常に腫れているような感じの大きさらしい。

だからチューブが扁桃やのどちんこにガンガン当たりまくって息苦しいうえに痛い。

水を飲むたび、いや、唾液を飲み込むたびに、中指で思い切り喉奥を突っつかれるかのようなキツめの吐き気を催すのがシンドかった。

シンドい以外の言葉が出ないくらいにはシンドかった。

その息苦しさと痛みのせいで夜も眠れないのに、同室のおっさんのイビキがマジで死ぬほどうるさくて二重でツラかった。

 

 

 

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入院前の事前準備についてググると、「入院時には耳栓必須」と書いているブログが多いけど本当に必須だった。

でも、おっさんのイビキは想像以上にうるさくて、耳栓使ったところで40%くらいしかイビキカット出来なくてマジでうるさかった。

耳栓が殆ど意味なし。ティガレックスの咆哮かよ。

 

俺が入院した病院は、緊急時に備えて病室ごとのドア(仕切り)がなく、開けっぴろげになっていたのだが、四つ先の病室からでも聞こえるレベルにイビキがうるさかった。

夜中にトイレに行く時に他の病室はどんなもんかと近くを通ってみたが、めちゃくちゃ静かだった。

なのに俺の部屋だけ死ぬほどうるさかったもんだからマジでげんなりした。

 

耳栓がまるで役に立たなかったので、イヤフォンつけてSpotifyで入眠用の雨音CDを流したけど、音量MAX近くにしてようやくイビキが聞こえなくなるかなぁー…くらいなので、翌朝には耳が痛くて仕方がなかった。

 

 

 

何より俺の向かい側にいる、俺より後に入院してきたおっさんがとにかくヤバイやつで、イビキ以外にもストレスを感じた。

入院時に看護師に「今まで一回も命令したことないからナースコールとか使い方分からない」などと入院童貞みたいなことを言っていたくせに、

起きている時でも30分に一回くらいナースコール押してどうでもいいことで看護師をこき使いまくってうるさくて腹が立った。

よう知らんけど、ナースコールってPBXの内線(?)みたいなもんだから、鳴らすたびに「プルルルルル……」っていうコール音が響いて聞こえるんだよ。

 

足先に置いているアイスノンがぬるくなっていないか、だとか、布団がズレたから掛け直してだとか、そういうしょうもないことでナースコールを鳴らすようなおっさんだったわけですよ。

確かに、そいつは脚が悪いようで四脚杖(?)を使って移動していたが、

普通に地面に足をつけて飯を食っているし、上体を起こしてなんちゃらやっているしで「それくらいは自分で確認しろや」と思った。

あまりにも調子に乗って鳴らしまくっていたせいか、ベテラン看護師に「それくらい自分で出来ませんか?」と怒られていたけど。

 

相手が病人だけに、看護師も何でも言うことを聞いちゃうから、こういう一部のヤバイ人間が際限なしにつけあがって調子に乗りまくるんだろうなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

結局のところ病室ガチャ次第

今回入院して、病院食を堪能して、不味いものも食べて、中々味わえない痛い思いを出来て、トータルで観たら結構満足度が高い入院生活だったが、

 同室のイビキクレーマーおっさんにムカつきすぎてストレスが半端じゃなかった。

 病室ガチャでもう少しまともな当たりを引いていれば、もっと満足度の高い入院生活が

 送れたのかと思うとふつふつと怒りがこみ上げてくるぜ。

読者の皆も、万が一入院することになった際は、病室の当たりを引けるようにお祈りしておくのを忘れずに。

 

アデュー。