AIと共闘するカードゲーム『ゼノンザード』がアホみてぇに面白すぎる。
ハロー、オタクキッズ諸君。
今日はマジで最強のオタクゲームを紹介しようと思う。
面白すぎて平日にも関わらずついつい夜更かししてしまう罪深きゲーム……。
その名も『ゼノンザード』 だ。
今年5月にβ版参加に当選したので、遊んでみたらめちゃくちゃハマったのがコレ。
その時からオタクキッズ諸君にもプレイして欲しくて紹介記事を書こうとは思っていたのだが、
AIと闘うというコンセプト上、実際にプレイしてみないと中々凄さや面白さが伝わりにくいところもあり、下手なこと書いて始める前から「ナシ」と評価されるのが嫌なのもあって、正式リリースまで書くのを我慢していた。
取り敢えずこの記事を読んだら試しにプレイして欲しい。
ゼノンザードとは
『ゼノンザード』は先日リリースされたばかりのスマートフォン用のデジタルカードゲームだ。
このゲームは「人間 vs AI(人工知能)」をテーマにしており、プレイヤーはゲーム開始時に、コードマンと呼ばれるプログラムを相棒AIとして一人決めることになる。
相棒AIは試合中にアドバイスをくれたり、或いはデッキを組んでくれたり、あらゆる場面でプレイヤーをサポートしてくれる。
(※各AIによってスペック差はないので、見た目で選んでOK。但し、AIはディープラーニングにより戦術を学習していく。プレイヤーとの対戦を通じて、プレイング内容や思考、癖などを学習し、最終的には個性を持つとのこと。)
通常、対戦ゲームだとプレイヤーvsプレイヤーの試合になるが、
このゲームの場合、お互いがお互いのAIと闘う仕様になっている。
自分 vs 相手AI の試合が行われる裏で、
味方AI vs 相手プレイヤーの試合も行われており、
計二試合が一度に処理されている。
といっても、自分の試合中に普通に味方AIからアドバイスが聞けるので、
気分的には【自分&味方AI vs 相手AI】のほうがしっくりくるかもしれない。
自分 vs 相手AI の試合ではこちらが負けても、
裏で行われていた試合では、味方AIが相手プレイヤーに勝利して仇討ちをしてくれいているなんてこともよくある。
ゼノンザードの魅力
AIの“人間感”
さて、対戦相手がAIと聞くと、カードゲームオタクは「本当に面白いのか」と疑うかも知れない。
どのゲームもCPU戦は単調で「いかにもCPUだな」という感じがする。
カードゲームにおいてCPU戦と聞くと尚更退屈なイメージで、
【ひたすら切り札を使おうとするやつ】【手札にあるカードをただ出すだけのヤツ】【盤面を見ずに殴ることしか考えないヤツ】など、動きが単調すぎて練習にすらなかったりする。
しかしゼノンザードのAIは『Ponanza』で有名なHEROZが開発しており、退屈なCPU戦になるということはないので安心して欲しい。
今や将棋界では一流のプロ棋士ですら顔負けの強さを持つ将棋AIが存在している。
『Ponanza』とは、そんな数ある将棋AIの中でも特別に強い将棋ソフトとして有名であり、また、新しい技術を他の将棋ソフトよりも早く採用することで、コンピュータ将棋界のレベルを底上げした功労者でもある。
2017年には佐藤天彦名人を倒したことでも話題となった。(トップクラスに強い天才)
そんな『Ponanza』を生み出したところがカードゲームに特化したAIを作るのだからショボいわけがない。
しかし、あまりに完璧すぎても面白くないので、ただひたすらに強さを求めるようなものではなく「こっちのほうが楽しいよね」という考え方のAIにしていくとのこと。
また、持ち駒、盤面といった全ての情報が公開された将棋とは違い、カードゲームの場合は相手の手札や次に引くカードなど、目で見えない情報も多い。
ゼノンザードのAIも“目で見えない情報”をAIなりに予測したうえでプレイをするので、その予測が当たることもあれば、外れることもある。
それが一層、ゲームのプレイに人間臭さを漂わせる要素になっている。
また、AIはディープラーニングを組み込んでいるので、どんどん学習する。
例えば、ある一手を打ったことにより不利な状況に陥った場合、次の試合からはその手は打たなくなる。
人間のように痛い目を見て初めて学習することもあるし、盤面に応じて非常に柔軟に動きが変わる。
狙っていた戦術が潰されたと判断したら、別の戦術に切り替えて提案してくる。
言葉で書くと当たり前に思えるかもしれないが、この“当たり前”がとても人間らしくてとにかく凄い。
戦術を切り替える判断も早いし、ゲームに慣れていない未熟なうちは、AIの戦術の切り替えタイミングも勉強になる。
だからといって常にAIの方がプレイヤーよりも優れているわけではない。
プレイヤーもプレイを重ねるごとに上達し、洗練されていけば、AIが勧めてくるアドバイスに違和感を覚えることもあるのだ。
アドバイスを無視してプレイした方が良い結果になることもある。
常にAIが正解ではなく、AIが最善手を見つけることもあれば、プレイヤーが最善手を見つけることもある。
プレイヤーも回数を重ねればどんどん上達していくし、AIも学習して強くなっていく。
プレイヤーとAIの二人三脚感が他のゲームにはない面白いところだと思う。
カードゲーム初心者にもやさしい
ゼノンザードの一番の魅力は、“カードゲーム未経験”の初心者への取っ付きやすさかも知れない。
カードゲームというジャンルは、ルールから始まり、カードの効果、相性、流行、勝ち筋の考え方、デッキの回し方、セオリーなど、とにかく覚えることが非常に多い。
どのカードゲームも土台となる部分は共通しているので、一度何かしらのカードゲームに触ったことがあれば、別のカードゲームでも楽しく遊ぶことが出来るだろうが、
全くカードゲームを遊んだことのない人の場合、カードゲームの楽しさを理解するまでに一苦労する。
ゼノンザードも御多分に洩れず、ルール自体は中々複雑で奥が深く、覚えるのは大変と言えば大変かもしれない。
しかし、AIがアドバイスで補助をしてくれるおかげで、ルールの複雑さの割には初心者でも直感的にプレイ出来る作りになっている。
チュートリアルをやってボヤっとでもルールを認識しおけば、
その後いきなり対戦に移行しても、AIにアドバイスをもらいつつ、実戦でルールをしっかり消化して覚えることが出来る。
余談だが、自分の場合はチュートリアルを一通りプレイしたあとすぐに実戦に突撃するも、全ての手をAIからアドバイスをもらうという操り人形ムーブに徹してルールを覚えた。
また、カードゲーム初心者は盤面が全く理解出来ず、今が優勢劣勢か判断出来ないことがよくある。何が良くて何が悪いのか、それすらも分からければ改善するにも仕様がない。
どういう動きをしたから優勢になったのか、或いは劣勢になったのか。
こういったことは本来経験者に聞くでもしない限り、初心者一人では全く分からないようなことだが、ゼノンザードでは試合後に優勢劣勢をグラフ化してくれる。
試合のリプレイを流しながらグラフの変化を追うことも出来るので、初心者一人でも試合を振り返って戦術を改善することが出来る。
更に、『IFバトル』という機能もあり、指定したターンから試合を再現してプレイすることが出来る。
対戦ゲームをやっていれば「あの時アレをやっていれば勝てたかもな…」と誰もが一度は思うだろうが、ゼノンザードでは実際にソレが出来る。
「初心者一人だけでも強くなることが出来る」、そういった意味でもゼノンザードは初心者にやさしいカードゲームと言える。
他のカードゲームに比べてストレスフリー
フレンドマッチや試合コードで人間同士で闘うことが出来るとはいえ、基本的に対戦相手はAIなので、思考時間が短くストレスフリー。
ウザいエモートを連打されたり、煽られたりといったこともないので、他のゲームと違って試合とは関係ない要素でイライラすることがない。
カードゲームは試合が長引いたら特にプレイ時間が伸びてしまうジャンルではあるので、対戦相手の思考時間が短いのはかなり有り難い。
他のカードゲームでは連敗したらめちゃくちゃ凹むが、
ゼノンザードの場合は、自分が負けても相棒AIが勝って仇討ちをしてくれたりするので、負けまくっても「なんやかんやでトントンやな。寧ろ実質勝利じゃね?」ってなってそこまで凹むことがないのもよい。(俺だけか?ww)
感想
あまり変にルールなど小難しいことを書きすぎるとこのゲームの面白い部分がボヤけてしまうので、
今回の記事では、敢えてゲームのルールや内容については触れず、このゲームだけのウリをメインに取り上げて紹介した。
しかし、だからといって、ゼノンザードが他のカードゲームと比べて浅いわけではない。
選択肢が多いし、フォースの選択やマナの移動など考えることも多く、AIを抜きにしてもこのゲームは面白い。
AIと共闘するのは新鮮で他のゲームにはない面白さがある。
カードゲーム初心者はカードゲームの面白さ、奥深さを味わうため、
カードゲーム経験者は他のカードゲームでは味わえないAIと共闘する面白さを体験するため、
是非ゼノンザードをプレイしてみて欲しい。
余談だがこのコードマンの子めちゃくちゃ可愛いぞ!!
誰かこの子のファンアートを見つけたら至急俺に連絡して教えてくれ!!
アデュー、オタクキッズ諸君。