オタクのスクフェスAC体験記。
久々の更新がこんなしょうもない記事でホンマ「オタク!!!」って感じで心底気持ちが悪い。
この記事をダラダラと書いていて改めて思ったのだが、冗談抜きで、俺は自分でも恐ろしいくらいラブライブにハマっているようだ。
2018年2月の話だ。
昨年2017年11月からハマり、溜まりに溜まったラブライブへのリビドーを吐き出しておこうと思い、ちまちまラブライブへの彼是を綴った記事を書いていた。
何のどこが気に入ってラブライブにハマったのか、良かったのか。それを伝えて、ラブライブオタクとそれを共有したかった。
気付く頃には、7万文字に及ぶ“長編オタク記事”が出来ていた。
だが、あまりにも気持ち悪くて消してしまった。
7万文字ってなんやねん。
いやマジでキモくないか?ホンマどんだけキモいねんこのオタクは。
それだけならばまだしも、
自分が推しているキャラのオタクグッズを購入したり、
CDを購入して曲を聴いたり、クリアファイルのためにガラにもなく献血に行ったり、
スケールフィギュアを熱心に購入したりと、
まあ昔の俺が見たら一刀両断するレベルの沼っぷりだ。
一般的なオタクであれば、いや、オタクでなくとも、好きなコンテンツに金をかけるということは別におかしな話ではない。
しかし、俺のような性根から腐り散らかしたひねくれたオタクが、こんなにも熱中するのはハッキリ言って異常だ。
俺は自分が恐ろしくて堪らない。
人格が破壊されてゆくような気分だ。最早ラブライブは悪魔のコンテンツと言っても過言ではない。
いや、ロクでもないオタクだし寧ろ破壊された方がいいか。俺の場合は。
- ポスターを求めて
悪魔のコンテンツ・ラブライブは、恐ろしいことに音楽ゲームとしてゲーセンにまで進出している。悪魔のコンテンツの悪魔のゲーム、その名も『スクールアイドルフェスティバルAC』。通称スクフェスACだ。
そんなスクフェスACにて、3月15日よりとあるキャンペーンイベントが開始された。
『スクールアイドルフェスティバルAC』を1回プレイすると1pt貰え、それを10pt集めると限定ポスターが貰えるというキャンペーンだ。
アーケードゲームに詳しくない人のためにもう少し噛み砕くと、要は『1000円分遊んだらポスターを一枚あげますよ』という内容のイベント。
但し、このキャンペーンは、スクフェスAC設置店舗全てで開催されるものではない。
キャンペーン開催店舗もあれば、非開催店舗もある。
そのうえ、色々と制限ルールがあり、ただ闇雲にプレイしているだけでポイントが溜まってポスターが交換できるというものではない。
専用サイトで任意の店舗を一つ決め、そこでようやく、その店舗でプレイをする度にポイントが貰えるようになる。
店舗Aで登録したのならば、その間は店舗Aでしかポイントは溜まらず、
店舗Bで登録したのならば、その間は店舗Bでしかポイントは溜まらない。
例えば、キャンペーンを開催している店舗でも、
店舗Aで6pt
店舗Bで4pt
合わせて10ptでポスター交換!!ということにはならないのだ。
また、溜まったポイントは登録した店舗でしか使えないという制限もある。
「目当てのものがないから別店舗で交換しよう」というムーブは出来ない。
チンタラしていると、
「せっかく10pt溜まったのに目当てのポスターが既に在庫切れになっていた」なんてこともままある。
中々面倒臭い仕様になっている悪魔のキャンペーンなのだ。
しかし、ポスターを交換するたびに店舗登録を要求されるため、最初の店舗で一生プレイし続けなければならないというわけでもない。
一枚目は店舗Aでも、二枚目は店舗Bで登録することも可能だし、ポイントが10pt溜まっていなくとも、途中で店舗変更することは出来る。
(但し、その間に溜めていたポイントは消失する。)
『同じ店舗でプレイし続ければならない』という制限がある以上、「混み始めたから他のゲーセンに行こう」となんてことが出来ない。
なるべく早く10pt溜めるためにも、台数の多い店舗に行ってガン回しするのが理想的だ。
※わざとゲームオーバーになって強制終了してガン回しすればいいんじゃね?と思ったが、ライフポイント的なものは存在しないようで、仮にずっと放置して低評価を取っても強制終了はなく、きっちり二曲分やらされるそうだ。
因みに低評価を取るとどうなるかとオタクに聞いたら「(低評価で)エリチが悲しむ」と言われた。
(今度はアーケードでもジャンケンだと?アーケードゲームを使ったジャンケンなら既に・・・と思いきや違った。)
(公式サイトのサンプル画像。美の頂点、極めとるね。)
- 音ゲーが嫌い
実質1000円でしっかりとした出来のポスターが貰えるのはかなり良心的な神イベなのだが、何を隠そう俺は音ゲーが大嫌いだ。
一応はスマートフォン版のスクフェスを遊んでいるが、今でも音ゲー嫌いのままである。
確かに、地道にコツコツと段々と上達していくのはある種の快楽を感じるし、上達を実感する時はまあ楽しい。
だが残念なことに、俺は壊滅的なまでに音ゲーのセンスがない。
今でこそ多少は上手くなったが、元々は太鼓の達人の『ふつう』ですら満足に叩けないようなお猿さんだ。ハッキリ言ってヘタクソ、ゴミ、うんこ、ブサメン、のひっでぇキモオタだ。
COJような画面がゴチャゴチャしたゲームであれば、一見高学歴向けで、全く知識がない人間が見たところで何をやっているかなど分からない。ヘタクソでも、初心者にバカにされるということはない。
しかし、音楽ゲームに関しては、全く知識がない人間が見てもソイツがヘタクソかどうかが分かってしまうし、プレイしている曲の難易度が低いだけでバカにされることがあり得る。
……なんてことを言うと、「他人の画面なんて見ねーよ」「難易度なんて関係ない」「自意識過剰」と返されるが、
実際に他人の画面をガン見するオタクは多いし、マジで難易度が低いだけで後ろからコソコソ何か話して笑ってくるオタク居るから!!!嘘じゃないぞ、お前ら。
(無論、音ゲーをやっている人間全員が~~~と言うつもりはないけど。)
兎角の理由で、家でコソコソとお猿さんプレイする分には宜しいのだが、ゲーセンで誰に見られるかも分からん環境で音ゲーをやるのは、ハッキリ言って心臓に悪い。
惨めさと恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだ。
手間と時間と、俺の音ゲー嫌いっぷりを考えれば、3000円くらいで買えるのであればぶっちゃけオークションで落札したくなるし、そうでなければ、その辺のオタクにプレイ料金と謝礼を握らせて代行させたい。
だが俺は、『ポスターに関してはオタク相手に金銭絡めた取引はしない』と誓っている。
昔、オークションでポスターを落札した時の話だ。
落札前に「ポスター用の筒箱で発送してもらえるか」と尋ねて了承を得たうえで、
更にポスター用の筒箱ダンボールが存在し郵便局で購入出来ることを教えた。
そしてその専用筒ダンボールを購入するための箱料金と手間賃を振り込み、
それとは別に1500円という意味不明に高い送料を要求してきたのでそれも振り込んだ。
にも、関わらずだ。ダンボールを切り貼りした手作りの筒箱で発送してきたチンカスが居た。
歪な筒箱は本当にボロボロで、当然中のポスターは折れていたし、最安値の保証なしの発送方法で送ってきたので流石に俺もブチキレた。
1500円も送料かかっていなかったし、あの1500円は何だったんだよカス。
普通のオタクグッズならバカでも発送出来るが、ポスターの発送に関しては正直オタクは信用ならん。そもそも筒箱を知らんし、教えたところで思い通りに動くかも分からん。
以上の件もあり、
ポスターだけは俺が音ゲーが嫌いだろうが、何だろうが、オタクが信用ならん以上は自力で取りに行くと決めていた。
- オタク出陣、そして反省
俺は今時のオタクにしては珍しく、公式サイトや説明書、攻略wikiのページを読み漁るのが大好きだ。
COJに傾倒していた頃は、無意味に公式サイトにアクセスしてカードデータや『ゲームの始め方』などを眺めていた。
しかしそれもハマっているゲームに限った時の話だ。
確かにラブライブは、オタクコンテンツとしては、かつてないほどハマっているかも知れないが、今回の目的はただ筐体に金を入れ、ポスターを回収することのみ。
ポスターがメインで、音ゲーに関してはまるで興味がない。
ある程度ゲーム慣れしたオタクであれば、説明書を読まずとも、チュートリアルをやらなくとも大体分かるもので、
筐体の各部位がどういう役割があって、何をどうすればどういった機能をするのか、などは誰かに教えられずとも何となく察することが出来る。
筐体の外見に至っては、オシャレ魔女ラブandベリーとそう違いはないし、公式サイトの説明など読むだけ時間の無駄。
スクフェスACに関しては『ゲームの始め方』のページすらも読んでいない。
唯一まともに読んだページといえば、キャンペーンの詳細ページくらいだった。
ゲーセンに着くと、スクフェスコーナーには長蛇の列が出来ていた。
が、筐体数の多い店舗ということもあり、意外にも20分ほどで俺の番が回ってきた。艦これの時は2時間待ちが当たり前だったが、それを考えると20分なんて一瞬のように思えた。
俺は筐体の前に行くと、事前に用意しておいたICカードを取り出した。
そこで俺は、漸く自分のプレミに気付いた。
アカウントデータを作成するのを忘れていた……。
昔のゲームなんかは、ゲーム毎にプレイヤーデータ保存用のカードを購入しなければならなかったが、
昨今のアーケードゲームは、各ゲームメーカーが別途販売しているICカードを用いて、ゲームデータを一元管理するのが当たり前になってきている。
ICカード1枚で様々なゲームのデータを保存出来るわけで、簡単に言うと、PS2で言うところのメモリーカードと同じような役割をICカードが担っている。
スクフェスACも、『ネシカ』というICカードでデータを管理しており、これがないとそもそも今回のポスターキャンペーンに参加することが出来ない。
また、このポスターキャンペーンは、プレイヤーデータを作り、専用サイトとプレイヤーデータを連動させた上で初めて参加することが出来る。
元々プレイしていた人はすぐにでもキャンペーンに参加が出来るが、
俺のようにそもそもスクフェスACを遊んだことすらないオタクは、まずプレイヤーデータを作成し、それをサイトに登録させるところから始めなければならない。
考えてみれば当たり前のことだが、俺は実際にプレイする直前になるまでそれを失念していた。
アカウント作成のため1回プレイ+ポスター獲得のために10回プレイ=計11回プレイし漸くポスターにありつける。
キャンペーン非開催の過疎っている店舗で予めプレイヤーデータを作成し、サイトと連動。
そのうえでキャンペーン開催店舗に並ぶのが正解だった。
にも関わらず、ポスターキャンペーン開催店舗で、20分も並んで、わざわざアカウントを作成してちゃあ、それこそ並んでいた時間が無駄というものだ。まず一つ目の反省。
二つ目の反省。
さて、ICカード対応のゲームでは、筐体の読み込み部分にICカードをかざしてからゲームを開始することが殆どだ。
スクフェスACも、御多分に洩れず先にICカードをかざしてからゲームを開始するので、『ICカードを読み込んでください』的なことが筐体に表示されていた。
俺は早速ICカードをかざしてみたが、全く反応がない。
何かあった時のために、と用意していた予備の新品のICカードをかざしてみるもやはり全く反応がない。
筐体には図解で「ここにカードを置いて読み込め」と指示してあるし、スキャンカメラも見えていたのでここが読み込み部分で間違いないことは明らかだった。
ICカードの裏面には小さくQRコードが印刷されており、それを読み込ませないとダメなのかと思い、QR部を当てて読み込みを試みるがやはり反応がない。
後ろは長蛇の列。あまりグダグダしているわけにもいかない。
店員を呼んで筐体の不調を訴えたいが、近くに店員は居ないし、呼び出しボタンもない。
いや、そもそもICカードをかざす場所はここで合ってるのか?
そんな中、ちょうど隣の筐体が空き、次の人がプレイを始めるタイミングだった。
俺は“凝”を駆使し、その人がICカードをどこにかざすか見ていた。
(“凝”についての詳細はハンターハンターのコミックス参照)
すると、その人は俺がICカードをかざしていた場所とは全く別の場所にかざしていた。
俺がICカードをかざしていたのは、この筐体中心部にある赤丸で囲っているところだ。
しかし、隣の人がICカードをかざしていたのは、筐体上部にあるこの青丸の部分だった。
おいおいおいおいおい、マジか。
完全に場所を間違えていた。
赤丸部分も確かにスキャンカメラが設置してあるのだが、どうやらそれはゲーム中に使うカード(※)を読み込むところらしい。
(※オシャレ魔女ラブandベリーで言うところのオシャレ魔法カードのことだ。)
筐体の作り的に意識が完全に下に向いていた。
しかも、赤丸の部分にはご丁寧に図解まであってので、それがスキャンカメラとセットになっていれば、寧ろそこ以外有り得ないと決めつけていた。
まさか上にICカードを読み込むところがあるとは思わなかった。
さて、待ち列の先頭は空いた筐体を見逃さないよう、常に筐体側を“凝”している。
この一連の流れは、時間にすれば精々90秒程度のものだが、
恐らく先頭にいる人は「何してんねん、このカスは。はよプレイしろやゴミ」と思っていたに違いない。
この場を借りてお詫びしよう。
事前に公式サイトを見ておけばこのようなキモオタ陰キャラムーブをやらずに済んだはずだ。二つ目の反省。
余談だが、この時に俺がついた筐体はあろうことか処刑台だった。
処刑台とは、ゲーム筐体を、大型ディスプレイやスクリーンに繋いで、プレイ中のゲーム画面をソレに表示出来るようにしてある特殊な筐体のことである。また、接続された大型ディスプレイ自体を処刑台と呼ぶことも。
(新作ゲームや人気ゲームなどは、待ち列が形成されやすい傾向にあるため、待ち時間の退屈しのぎや新規ユーザー獲得のための宣伝として、処刑台を作られることが多い。)
ゲーム画面を表示するというその性質上、ゲームの上手いオタクは承認欲求を満たすことが出来るが、初心者はヘタクソなプレイを他人に見られてしまうため処刑台を嫌う傾向にある。
俺が来たゲーセンは、処刑台も他所のゲームセンターとは比較にならないくらいデカかった。
つーか、画面がデカすぎる。Master of Agent の予選会場かよ。
初プレイ且つ、ただでさえ音ゲーが苦手なオタクだというのにいきなり処刑台か。
俺はこの日、黒人のチ◯ポをぶち込まれる処女の気分を理解したぜ。
- 黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)
紆余曲折あったが、いよいよプレイを開始する。
プレイヤーネームは考えるのが面倒だったので、平仮名を連打して適当に決めた。
次に、ポケモンみたいなノリで「μ’sメンバー9人のうち好きなメンバーを一人選べやゴミ」と言われたので、迷うことなくエリチ(絢瀬絵里/女神/合宿免許WAO!!)を選択した。
俺はラブライブではとにかくエリチのことを死ぬほど愛しており、
……いや、全てのオタクコンテンツのキャラクターの中でエリチを一番愛している。
ラブライブには主要メンバーが9人おり、更にそこから3人ずつに分かれて、
『Printemps』『lily white』『BiBi』という派生した三つのユニットが結成されている。
当然俺は、絵里が所属する『BiBi』がナンバーワンのお気に入りだ。
スクフェスAC童貞はやはり絵里に捧げたいので、初めてプレイする楽曲は当然、BiBiの『ラブノベルス』を選択した。
……楽曲が始まった瞬間、俺はあまりの感動に身体が硬直してしまった。
「あ、あのラブノベルスを!!!エリチが躍っとる!!!!!!」とな。
ラブライブは、アニメーションで描かれるMV(ミュージックビデオ)がひとつの売りになっているが、残念なことにユニット曲のアニメMVはひとつも存在しない。
μ's名義でリリースする楽曲については、当然アニメPVが存在するものも多いが、流石に派生ユニットでリリースする楽曲にそこまで手間はかけられない。
そのため、キャラクターが躍っているところを見ることは叶わないのだ。
声優が演じる実際のライブで、各ユニット楽曲の振り付けそのものは見ることが出来るのかも知れないが、
声優がダンスするのとキャラクターがダンスするのとではまた意味合いが違ってくる。
とにかく俺は、絢瀬絵里がラブノベルスを踊っていることに感動した。
いやマジでラブライブオタクなら100人中150人が感動するはずだ。
(100人が感動してそのうち50人がもう一度感動する。)
二曲目、同じくBiBiの『Cutie Panther』を選択した。
小悪魔というか猫というか女豹というか、とにかく犯罪的な可愛さの振り付けに、俺は昇天した。
とにかく、スマートフォン版が出ているのにも関わらず、アーケードでわざわざやりたがるオタクの気持ちが“理解”出来た。
- オタク満足
なんやかんやで、
・集合絵のポスター2枚
・エリチのポスター1枚
・にこのポスター1枚
・海未ちゃんのポスター1枚
計5枚のポスターを獲得してきた。(何か全員ウインクしてるな。)
集合絵のポスターはとにかく人気で、キャンペーン開始後瞬殺だったようだ。
二枚も確保出来てラッキーだったぜ。
エリチのポスターをもう1枚確保したかったところだが、周りのゲーセン全滅状態だったので諦めた。
浅いムーブキメて心底恥ずかしい思いをしたが、なんやかんやで結果だけ見れば最高の神キャンペーンだった……。
オタクの皆も俺を反面教師にして、初めてやるゲームで恥をかかないようにしておけよ。