ふじさきゆうやのブログ

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Netflixの『DEVILMAN crybaby』がマジでメチャクチャ面白いという感想。

 

最近、映像ストリーミング配信サイトが流行っているが、オタク諸君はどこかしらのサイトを利用したことがあるだろうか。

Netflix・Amazonプライム・Hulu・Abemaビデオ・U-NEXT・dアニメストアなど、

今日日どこも利用したことがないなんて人はそうそう居ないと思う。

 

 

斯く言う俺も、複数社契約して「THE・オタク!!」という感じのムーブをキメている。

Amazonプライム、Huluは一年以上契約して、Abemaビデオは7カ月くらいかな。

現在はNetflixとAmazonプライムに落ち着ているのだが、いやマジでNetflixは質が頭一つ抜けているなと思った。

というか、Netflixは非萌えアニメが多くて単純に俺好み。(ラブライブにハマっている豚が何言うとんねんって感じだけど)

それだけに留まらず、Netflixオリジナル作品もかなりの数あって、しかもどれもクオリティが高い。

 

 

 

  •  『DEVILMAN crybaby』

そのNetflixオリジナル作品の中でも特にオススメなのが、『DEVILMAN crybaby』だ。

デビルマンも大昔の作品だから、うっすらとしか内容を知らず、「こんな昔の作品が今更リメイクされるんやなー」程度にしか思っていなかった。

故にそれほど期待はしていなかったが、実際に観てみると凄いのなんのって……。

デビルマンのためだけにNetflixを契約しても良いレベルだし、Netflixを契約しているのにデビルマンを観ていないやつは『寿司屋に来て茶碗蒸ししか食わないヤツ』くらい損しているレベル。

 

 

今まで観たアニメの中でトップクラスに面白いし、もう死ぬほど泣きまくったね。

デビルマンのことを全く知らないオタクは「デビルマンってそもそも泣くような作品なの?」と思うかも知れないが、いやマジでお前らがよく観ているような『可愛い女の子が死ぬ話』の数百倍はクるからね。

 

俺の知っているデビルマンって、あくまでも昔のアニメのものでしかなく、しかもそれすらもかなりボヤけたモノだったから、

「正義のヒーローが悪いやつらを倒す」……王道の勧善懲悪モノで、所謂仮面ライダー的な子供でも分かりやすい話なのかと思っていたが、実際に観てみるとかなりハードな内容の作品だった。

そもそも、デビルマン自体がかなり毒のある作品らしいのだが、

アニメ版と漫画版では展開が大きく違うらしく、

今作の『DEVILMAN crybaby』は一層毒が強い漫画版をもとに作られているようだ。

 

今作は10話構成のため、細かい設定の改変や、ストーリーを端折っているところもあるらしいが、

コレが“初のデビルマン”である俺としては『テンポがよく、まとまった作品』という印象を受けた。

昔からのファンは、端折ったところや設定の改変にほんの少し物足りなさはあるようだが、それでもアニメ自体に評価は高いようなので、是非是非既存のデビルマンファンにも観て欲しい。

 

 

 

  • あらすじ

デビルマンのあらすじを超超超簡単に説明する。

 

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獰猛で破壊衝動を持つ悪魔は人間が生まれる遥か昔から地球に存在していた。

しかし実体は持たず、他の生物に合体(簡単に言うと憑依)し乗っとることで繁栄し進化していった。

悪魔に憑りつかれた場合、より強い意志を持つほうが肉体を支配することになる。

現代では人間に憑依し、人間として生活をしているが、時折発生する残虐な事件は人間に擬態した悪魔によるもの―――と主張するのは主人公の親友・了(リョウ)

本来悪魔は人間の“理性”を強く拒絶し、基本的には恐怖やドラッグなどで理性を失くした状態の人間としか合体出来ないとのことだが、

最近巷で流行っているパーティ『サバト』が、悪魔が憑依する温床となっていることを突き止めた了は、悪魔が存在する証拠を掴むために主人公・明(アキラ)を誘いサバトに参加した。

そこに悪魔が降臨し、パーティ参加者を次々と殺し始めた。

人々が殺される光景を目の当たりにした恐怖により、理性を失った明は悪魔に憑りつかれることとなる。(因みに、明に憑りついたアモンという個体は、ベラボウに強くて名の知れた悪魔である。)

―――しかし、正義の心と強い意志を持っていた明は、悪魔に肉体を支配されることなく、人間の心と悪魔の力を持つデビルマン名乗り、人間を守るために悪魔と戦うことになるのだった。

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半人半魔となり、人間でも悪魔とない存在となった明。

『人間ではなくなった』ことに葛藤するのは、いまやヒーロー作品の王道ではあるが、本作デビルマンにおいてはそれがテーマとしても最初から最後まで重くのしかかる。

作品内でも『人間でないこと』についてはシビアに表現されており、物語が進むにつれて残酷なものになってゆく。

そういう意味では俺の大好きな桂正和の『ZETMAN』に似ているなと思ったが、ZETMANはバットマンから影響を受けているらしいね。デビルマンからも多少は影響を受けていそうだけど。

 

ともかく、かなり生臭い大人向けの作品であるということだけは理解して欲しい。

 

 

 

 

 

さて、次は良かったところと悪かったところを挙げてゆく。

 

 

  • DEVILMAN crybaby の良かったところ

テンポが良く序盤から終盤まで中弛みがない。

この手の物語は何かと説明調になったり、描写が諄く、ダラダラとしてしまうことが多いが、全10話というのもありサクサク話が進む。

かと言って、説明が不足しているところがあるというわけでもなく、最初から最後まで勢いを維持したまま一気に観ることが出来る。

最終回を観た時は、最初「えっ!?こういう終わり方なの?!」とビビったものだが、よくよく思い返してみるとこの終わり方がベストに思えてくる。

全体を通して話がまとまっており、楽しく観ることが出来た。

また、視聴後はWikipediaで、『デビルマン』の項目を一読することをオススメする。

漫画版とアニメ版の設定や説明を読むことで、改めて理解出来ることも多々あるので。

 

 

主人公の明がめちゃくちゃカッコいい。

何でこんなにカッコいいんだよというくらいカッコいい。

女も明のことが好きになるだろうし、男も明のことが好きになるはず。

アニメ観てると「(俺男だけど)この男キャラには本気で抱かれてえな」と思う経験がオタクなら誰でもあるだろうけど、その体験が久々にキタね。

つーか皆はそういう経験ある?「この女キャラを抱きたいな」と思うことはないんだけど、「この男キャラに抱かれてえな」と思うことは結構あるんだよな。潜在的に同性愛志向なのかな、俺。(“嗜好”と書くと意味的にもガチっぽいから、“志向”にしておく。)

 

 

作画がオシャレ。

無駄を削ぎ落した贅肉のないデザイン。昨今のアニメと違いゴタゴタしておらず、シンプルにカッコよくまとまっており、万人ウケする絵柄だなと思った。(=俺たちオタクどもに媚びていないデザイン)

Netflixオリジナルだっていうのに、アクションシーンでかなりガッツリ動くし、見応えがある。

 

 

・デビルマンが適度に容赦ない。

これは単純に俺の好みの話なんだけど……と前置きしておく。

ヒーロー物は俺もかなり好きで、この手の作品は好みのド真ん中に来ることが多いのだが、その中でも“赦せないヒーロー”が居る。

敵にトドメを刺さず、「ここでコイツを殺したら俺もコイツと同類になってしまう……」とか言っちゃう甘っちょろいヒーロー。俺はそういうこと言っちゃうヤツが一番嫌いなの。「コイツ、いっぺん張り倒したろか」と思うくらい嫌い。

命乞いをする敵に容赦なくトドメを刺しちゃうようなのが好きなんだよな。

主人公・明は、心優しい少年ではあるが、敵には容赦なくトドメを刺すから本当に好きだ。

しかも、「ソイツを殺そうとするのは可哀相じゃねぇか…?」と思う敵には、しっかり情けをかけてやる優しさがあるのも好きだ。

この塩梅が本当にしっかりしていて、明というキャラクターに凄く感情移入が出来る。

 

 

 

 

  • DEVILMAN crybaby の悪かったところ

残酷な描写、性的な描写が多い。

スッキリしたシンプルな作画でかなりデフォルメされているため「気持ち悪くなる絵」ではないのだが、それでも出血や部位破損は当たり前、受け付けない人はとことん受け付けないだろうと思った。

性的な描写も多く、女性の乳房くらいであれば丸出しになるし、セックスの直接的な描写も多い。

但し、これらはデビルマンの世界観や、人間や悪魔の汚さや残虐性などを表現するのには欠かせないものだと思うし、「少し苦手」程度であれば我慢して最後まで観て欲しい。

その程度でスルーしてしまうにはもったいない作品だ。

あと、【大人向け】と作品に描いてある通り、お茶の間で観るようなアニメではないのでそこだけ要注意だ。

 

 

・俺もデビルマンになりたくなる。

悪かったところなんて『描写が人によっては受け付けない』くらいしかねーよ。

つーか、それすらも“悪かったところ”じゃなくて、“人によっては受け付けないところ”程度の話だっつーの。

俺もデビルマンになりてぇよ。マジでデビルマンになりてぇよ。

俺なんて普段から理性飛んでいるようなもんだし、悪魔の合体しやすさ1000年連続No.1の自信があるっつーの。

早く俺と合体してくれよ。俺をデビルマンにしてくれ。

 

 

俺はデビルマンになれない。

よくよく考えたら、俺は正義の心も持っていないし、意志も弱そうだし、悪魔が合体した瞬間に肉体乗っ取られて終わりだわ。

どちらかというと、デビルマンに倒される側だわ俺。

 

 

 

 

 

 

 

  • 最後に

今回はネタバレなしの記事だから、こんな記事だけじゃ全然面白そうに見えないかも知れないけど、俺はゴミでもデビルマンはマジで最高に面白いアニメだから。

「どうせテメェが大袈裟なだけだろ」と思われそうだが、『DEVILMAN crybaby』はマジで最高に面白えんだよこの野郎!!

二周目完走して気が向いたらネタバレありver.の感想記事も書くかも。

俺も最近年齢のせいか前よりも涙もろくなった気がするが、デビルマンは誇張抜きでガチ泣きしたね。

ZETMANも泣いたけど、それとは比較にならんくらい泣いたわ。

とにかく、一カ月間無料でNetflixに登録出来るし、この記事を読んだ人間全員にデビルマンを観て欲しい。

つーか無料期間を既に利用したことがあっても有料登録してデビルマンを観て欲しい。

ホンマに面白いから。